廃館寸前だった水族館が復活した理由

5 6月
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廃館寸前のところから大復活を遂げた水族館として真っ先に思い浮かべるのは、山形県鶴岡市にある鶴岡市立加茂水族館、通称クラゲ水族館ではないかと思います。最近もグランスイート四季島のツアーコースにも組み込まれるなど話題は尽きません。

実はもう一つ、廃館が真剣に検討されるまで入場者数が落ち込んだ後に改革が成功してV字復活した水族館があります。愛知県蒲郡市にある竹島水族館です。

失礼ながら外観は大人気水族館には見えないかも…

 

現在の場所へ移転オープンしたのは1962年(昭和37年)、まだ蒸気機関車が現役で走り回っていた頃と言えばその古さがイメージしやすいと思います。水族館としては国内で1、2を争う古さで、そのため今でもアンケートに「外観を見て不安になった」と書かれてしまうことがあるとか。

古いうえに規模は非常に小さく展示設備も充実しているとはとても言えないもので、水族館の定番とも言えるイルカショーも無いなどのハンデを背負っています。それがどうやって人気水族館へと変貌を遂げたのでしょうか?

 

 

 ハンデをサービス精神でカバー

 

バブル経済の勢いがまだ残っていた1991年度、当時の水族館ブームもあって29万人という年間来場者数を記録したあとは右肩下がりにその数を減らし続け、とうとう2005年度には半分以下の12万人台にまで落ち込んでしまいました。市役所の担当者や市議会議員からは金食い虫扱いを受けるようになっており、真面目に廃館も検討されたそうです。

転機は2011年に行われたリニューアル。シンボル的存在だった円筒形の大型回遊水槽を思い切って撤去し、代わりにお客さんが生き物に触れて楽しめる”さわりんぷーる”を設置しました。普通なら水槽のアクリルパネル越しに微動だにしない姿しか見ることができないタカアシガニや、オオグソクムシ(少し前に5年以上絶食しても生きていると話題になったダイオウグソクムシの仲間)に直接触れることができるなどとして人気となっているそうです。

しかし最も大きく変わったのは設備面ではなく、スタッフの皆さんの意識だったとか。飼育担当のスタッフもバックヤードにこもるのではなく、積極的に館内を歩きお客さんと交流するようになり、館内が明るく活気づいたそうです。

そんな中、スタッフの皆さんのお客様にもっと楽しんでほしい!もっと知ってほしい!という思いがあふれ、リニューアル前後から作られはじめたのが「俗っぽい解説」でした。

 

 常識外れの解説パネル

 

水族館で展示生物の近くに必ず設置されている解説パネルの内容も紋切り型の「〇〇付近に生息していて…」「〇〇の仲間で…」「子育てをする珍しい種で…」といったどこの水族館でも、どんな図鑑にも書いてあるようなマジメな解説ではなく、ユーモアあふれるものを自作して積極的に貼り出しました。

例えば深海生物の水槽前には「深海魚は食べると美味しいのか?」といった見出しで実際に食べてみた驚きと感動を伝えるなど、一般的な水族館の常識からはちょっと想像できない内容となっています。

 

館長は「費用をかけられず、専門業者へ発注できないため自作・手書きした。苦肉の策だった。」と自虐的に語っていらっしゃいますが、本当にそれだけの理由で嫌々作ったものであったならお客様がここまで喜んでくれるものにはなっていなかったはずです。

貼り出された解説はどれも個性的で手描きのイラスト付きのものも多く、ものすごい熱量と描いた方の人柄までもが伝わってきます。それをお客様も感じて心動かされるからか、この手書き解説にしてから立ち止まってしっかり読んでもらえるようになったと館長は実感されているそうです。

カタい文体でただひたすらマジメに書かれた文章はお勉強を強いられているようで読んでいても疲れますし楽しくありません。やっぱりみんなちょっと俗っぽい話の方が読んでいて楽しいし「美味いか不味いか?」といったような子供から大人まで関心を持つことができる切り口を示されることで、自然と好奇心を刺激されるのだろうと思います。

 

 

 大きなライバルにも中身で勝負を挑める

 

ここまで竹島水族館が人気になった理由をずっと書いてきましたが、もしもリニューアル当時に何とかお金を工面することができて、高級感があって見た目が美しい真面目でお堅い解説パネルを専門業者に発注できていたとしたら、今の竹島水族館の人気はきっと無かったでしょう。

規模の小ささや設備面の古さについては潔くいい意味で開き直りつつも決して腐らず、スタッフの方全員が情熱を持ち、その情熱をお客さまに伝える方法を間違わなかったことが竹島水族館を復活へと導いたのだと思います。

 

結局何が言いたいのかというと ホームページでもまったく同じ事が言えるのではないでしょうか? ということなのです。人も、ホームページも、見た目よりも中身が大切だという当たり前のことを、この竹島水族館の例は改めてわかりやすく示してくれています。

”結局大手には敵わない””見た目が特別整ったものでなければ意味がない”といった思いからホームページ制作に一歩を踏み出せずにいる皆様に「そんなことはありませんよ」「中身で十分勝負できますよ」「見た目も言葉も美しさにこだわり過ぎる必要はありませんよ」という、竹島水族館からのメッセージをお伝えしたかったので長々とご紹介させていただきました。

開き直って一歩を踏み出してみませんか?

もちろんご質問やご相談だけでも立派な一歩です!ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

NEGIのホームページは売りっ放しではなく、継続して管理させて頂く事が基本です。そのため嘘をついたり大袈裟な説明をしてまで拡販したいとは考えません。ご相談頂いた際、私のご提案するホームページがお役に立ちそうもない場合にはそのありのままを正直にご説明して辞退させていただくこともあります。

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